![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1070x10000:format=jpg/path/sd81dd69b63c29472/image/if410d01681cecb42/version/1594892488/image.jpg)
すっかり 気分が 良くなって、ズンズン 歩いて いくと
上から 私を 見下ろすヤツ
「ちょっと 何 見下ろして いるのよ!
あなたの 奥歯 ガタ ガタ 言わせましょうか?」
見上げると
うつくしい花
思わず 体が のけぞった。
でも、
「フンッ!!」
って こんしんの 力を 込めて ふんばった。
「ウフフッ、きれいなブリッジね。」
うつくしい花はそう言った。
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いっぺんに いろんな人に 会いすぎて
なんだか 疲れて きちゃった。
「そろそろ 私が いないことに ママが 気がついて、
奥歯 ガタ ガタ 言わせて いるかも しれない。
帰って あげようかな…。」
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ムワッと 生温い 空気が 通り過ぎて
あたりが 急に 暗くなった。
「なんだろう、 胸騒ぎが するわ。」
不安な 気持ちが 膨らんだ。
連載記事
「あさごち」全5話
・3話 2020/9/18 up