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テラコッタ~粘土をこねて焼いて作ったもの~

テラコッタって知ってますか?

 

これ聞いて、「ああ、アレね」

 

となるのは美大生か美術研究所の生徒さん、または彫刻家の方です。

 

テラコッタというのは陶器や建築素材に使用される素焼きの焼き物のことです。

 

壺とか花瓶とかで見かけられた方もいるかもしれません。

 

今年の春から4回行われた多摩美術大学の生涯学習講座「テラコッタ」に参加してきました。

 

モチーフを何か考えてくるように言われましたが、

・初心者

・講座が4回しかない

・技術の習得は難しい

という判断で、物の形の理解を深める為の講座にしようと決めて参加しました。

 

だからモチーフは近所のスーパーで購入したバナナとブドウとメキシコ産の安いメロン

とりあえず、大学初潜入です。

 

多摩美術大学の八王子キャンパス

デカイです。

そして、傾斜

すごいです。

 

息を切らしながら目的の教室まで辿り着き、見よう見まねで粘土をこねくり回します。

 

1ヶ月に1、2回の講座なので、次に粘土に触れるときにはもうカチコチです。

 

最後の1回は大学内にある焼き窯を見せてくれました。

それにしても、どこにそんなお金があるのだろうかと思うくらい、充実した設備

 

学生さんの髪の色も緑だったり金色だったりピンクだったり

 

小さな小さな美術研究所出身の私にはちょっと怖いくらいの充実度でした。

 

肝心の講座の方ですが、先生も生涯学習講座に参加されてくる方は基本的にお客様なので、厳しいことは一切言いません。

こうしたらよくなる、というようなアドバイスに留まります。

 

それでできたのがコレです。

見たものをそのまま表現することは誰にでもできる、そこから何を表現するかなのですと講座の先生が言ってました。

 

他の生徒さんもみなさん個性的な作品が多かったです。

 

私はなかなかそこから脱せられず、自然賛美にとどまりました。

ただ

今、私は自然界に存在する物の形以上に優れた造形物はないと思っています。

そこを否定してまで人間が作る造形物には魅力を感じないのも事実です。

見て聞いて感じて、ちょっとずつ私だけが表現できる世界を形作りたいと思います。

 

私が毎回持参するモチーフを「美味しそうだね」と言っていた先生。

講座の終わりに、お世話になった先生にモチーフにしたブドウとバナナを差し上げました。

(メロンはあまり甘くないので差し上げるのをやめておきました)

 

先生、速攻で後ろにいた補助の学生にあげてました。

 

ここで一句

 

 

美味しそう お世辞と私 うけとらず

 

・・・・全然うまくない