これは、2017年12月に発売された
ピエール・ラニエ×さくらももこ コラボウォッチです。
さくらももこさんは、私が10代後半から20代初めの頃にドハマりした方です。
私は漫画よりエッセイの方が好きで、何度も読み返していました。
特に『ももこのいきもの図鑑』
いろんな生き物をさくらさんが飼ってみるのですが、最後にほとんど死にます。
そこで「あとがき」に
この本は「いきもの図鑑」ではなく「しにもの図鑑」だ、的なことをさくらさんが書かれていて
「真理だ!」
と一人大興奮していました。
そんなさくらさんドハマり期の私は、さくらさんが編集長を務めた雑誌『富士山』を愛読書として過ごしていたのですが
その記事の中でとりわけ惹かれていたものが「ピエール・ラニエと私」というエッセイです。
かいつまんでお話すると、さくらさんが個人的に大好きな腕時計のメーカーの製造元の方にお会いして
作品(商品)をコラボしたお話です。
そのさくらさんが紹介する時計が本当に素敵で、でも当時の私には1つ2万円以上するような時計を買う財力はなくて
雑誌を眺めているだけの日々が続きました。
月日はたち、私は29歳 1歳の子供を抱えたシングルマザーとなりました。
簿記の資格を取り、仕事を探す毎日を送っていた頃、私の送った履歴書を見て
面接して下さった会社がありました。
面接準備の為、その会社のことを詳しく調べてみました。
会社名は「タバック株式会社」
なるほど、腕時計を海外から卸している会社か
んっ?
取扱商品 ピエール・ラニエ?
あれっ?
どこかで聞いたことが
ちょっと待って
慌てて雑誌『富士山』を開く私。
一瞬息が止まりました。
こんなことってあるんだ!
あのとき読んでいた雑誌に紹介されていた腕時計。
まさに、その腕時計をフランスから卸している日本総代理店だったのです。
私の壮大な夢の一つに「さくらももこさんと仕事をする」
というものがありました。
今にして思います。
この会社に入っていれば、その夢は叶えられたのだなと
面接の結果ですが
そのときは女性(現在社長であられる方、その当時はお父様が社長でおられました。)が1次面接をして下さいました。
さくらももこさんのファンであることを告げると、富士山のサイン本も見せてくれて
さらにさくらさんと一緒にフランスの製造元へ行った話などを聞かせてくれて(『富士山 第3号』にその様子が掲載されています。)
大興奮のまま話は進んだのですが、子供がまだ小さいことを告げると「うちは残業もあるので、厳しいかもしれない」と言われました。
面接の終わりにエレベータまで送っていただいたとき、その方がとても丁寧に深々とお辞儀をして下さりました。
「落ちたな」と思いました。
その後2週間近く連絡はなく、私はあきらめて他の会社をあたり、うまく働き口を見つけられた為
こちらの方から取り下げのご連絡をさせていただきました。
今思い出しても悲しくなります。
初めて自分から本気で入りたいと願ってしまった会社さんでした。
なんて、神妙にばかりしてられません。
生活だ!
子供がいるんだ!
稼ぐぞ、ウォー!!
としている間に9年がたちました。
突然さくらさんの訃報が舞い込みました。
さくらさんは岡田あーみんさんと並ぶ私の2代スターです。
大スターが死んだ。
ジワジワとショックが大きくなってきます。
その横で
よこしまな私が言いました。
「これからすぐにさくらももこ関連商品が高騰&品切れになるよ」
そして思い出したのです。
ピエール・ラニエの腕時計を
ネットですぐに調べると、2017年に新作を出していたことが分かりました。
最後のチャンスです。
私は約2週間後に来る自分の誕生日に届くように、商品を注文しました。
18年越しで手に入れたピエール・ラニエの腕時計。
しかもさくらももこモデル
届いた商品を腕につけてみました。
どこからどう見ても、さくらももこさんのイラスト
かわいい
こんな素敵な商品を世に出してくださり、ありがとうございます。
文字盤をみるたびに
がんばろう
って、思います。
■商品名/PIERRE LANNIER ×MOMOKO SAKURA コラボウォッチ
■柄・ベルトの色/干支・ブラウン
■サイズ/約径3.3厚さ0.8cm、手首周り…約14.5~19.5cm
■素材/本体…ステンレススチール、文字盤…白蝶貝、ガラス…クリスタルガラス、ベルト…牛革
■日本製クォーツムーブメント使用、ボタン電池式(内臓)、保証書付き、フランス製、限定999個
■価格/22,000円(税別)
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