準備が整ったので
家を出た
春の風が頬を撫でる
ひどく傷ついていたときに
桜の花びらが舞う中を自転車で走り抜けた
花びらの1枚1枚が
鋭利な刃物のように思えた
もうこれ以上は耐えられないと思っているのに、次々に私を切りつけていく花びらが
とても無邪気に
宙を舞う
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2018年1月16日発行のしんぶん赤旗(10ページ学術文化面)に掲載されました
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