「 そのときを待って 」


そのときを待って
鉛筆 235x330mm 2017年

準備が整ったので

家を出た

春の風が頬を撫でる

ひどく傷ついていたときに

桜の花びらが舞う中を自転車で走り抜けた

花びらの1枚1枚が

鋭利な刃物のように思えた

もうこれ以上は耐えられないと思っているのに、次々に私を切りつけていく花びらが

とても無邪気に

宙を舞う


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2018年1月16日発行のしんぶん赤旗(10ページ学術文化面)に掲載されました