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池袋モンパルナス 回遊美術館 2019 ③~予感編(自由学園明日館)~

前回「池袋モンパルナス 回遊美術館 2019 ②~出会い編~」

からの続きです。

 

5月のある日

「回遊美術館」で池袋周辺をうろつき始めた私ですが

 

この「自由学園明日館(重要文化財)」を訪れた日が

平日の15時頃だったこともあり

空いてました。

そして中に入って、一瞬でここが好きになりました。

おちついたセンスのある建物

 

元は学校だったというのに、何も威圧的なものがありません。

パンフレットを読むと、それが建築の特徴としてあげられていました。

 

 

軒高を低く抑えて水平を強調した立面、幾何学的な建具の装飾は、「プレーリーハウス(草原様式)」と呼ばれる一連のライト作品の意匠を象徴しています。

                                               (「自由学園明日館」パンフレットより)

ライト作品のライトとは

F.L.ライト(フロンク・ロイド・ライト)さんというアメリカの建築家さんで

ライトさんは1920年頃に当時帝国ホテル設計のために来日しており、そのときライトさんに設計を依頼したそうです。

  

中は資料館や、展示スペースとして

そのときどきで展覧会が行われていたりするみたいです。

 

建物全体もそうなのですが、小さい椅子や机は

一つ一つに愛着を思わず抱いてしまうような

思わず「宮沢賢治」の物語の中に舞い込んでしまったかのような感覚に陥ります。

 

この会館の中でいちばん心地のいい場所はホールでした。

 

高い天井に光が差し込む窓辺

そこが喫茶室となっており

 

喫茶付きのチケットを購入していたので、ここで飲み物とお菓子をいただくことができました。

 

ゆったりどっしりした時間が流れていくようでした。

パンフレットにあるホール正面の写真
パンフレットにあるホール正面の写真
喫茶店の窓際から見えた景色。当時は校庭として使用していたのかな?
喫茶店の窓際から見えた景色。当時は校庭として使用していたのかな?

そして一通り明日館を堪能したあと

 

すぐそばにあるB-galleryに立ち寄り、

 

そこでは

「IAG AWARDS」で「B-gallery」賞に受賞されていた方の個展が行われておりました。

「IAG AWARD」って何?

って思い、調べてみたのですが

IAGっていうのは

池袋の街や人とアーティストをつなぐ「池袋アートギャザリング(IAG)」が企画運営する公募展のことをいうらしいです。

全国の応募者の中から選抜されたアーティストの中から、さらに各ギャラリーが賞を設けて、そこに入賞すると、この「回遊美術館」の時期にそのギャラリーで個展が開催できるというものだったのです。

池袋ですからね

1日の貸し画廊代も、私的には目玉が飛び出そうな金額なので

これは賞金としてはとても魅力的です。

 

次に立ち寄ったのが「ギャラリー上り屋敷」

一見、民家だけが立ち並ぶ袋小路

看板がなければとても入らないような場所にありました。

 

ここで、ついに運命の出会いがありました!

 

ということで

またまた

次回「池袋モンパルナス 回遊美術館 2019 ④~出会編(ギャラリー上り屋敷)~」

に続きます。

 

自由学園明日館

見学料:喫茶付見学600円(コーヒー・紅茶&焼菓子)

    見学のみ 400円

    ※団体割引あり

休館日:毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)

    年末年始

開館時間:通常 10:00-16:00 

場所:東京都豊島区西池袋2-31-3