ど~も~

デカ吉です!

ハム吉です!
二匹合わせて、ネズミで~す!

いや~
個展終了から2週間と2日経過しましたね
って君何食べてんの?

キューカンバー!
あっという間ですわ

うん、うん
そうですね
あっ!そうだった。
鮎美さんから手紙預かってたんだ。
え~と、なになに?
「ご来場していただいた皆さま、お礼状が遅れてすいません。
一つ一つ、心を込めて言葉を書きたいので、今しばらくお待ちください。
時間がかかってしまい、申し訳ございません。」
だってさ

書け!

ハハハッ
それじゃあさっそく、今日の本題。
今回個展会場で書いてもらったアンケート用紙の中にあった
「青木鮎美に対しての質問があればお書きください。
※後日、HPブログ「描かない鮎は塩焼きにされる」にて出来る限り回答させていただきます。
の質問に答えていきましょ~。

イエ~イ

質問その1
「絵を上手に描く方法を教えてください。絵がへたな人が上手に描ける方法をHPで公開してほしいです。」
この質問に関して、またまた鮎美さんからお手紙をもらっているので読んでいきまーす。
「まず先に、絵が上手い下手というのは、ないです。
ただ、写実的(事実をありのままに描写したさまであること 広辞苑第七版「写実的」より)に描いたものは、分かりやすく技量が表れるので、比較的「上手」とか「下手」の判断がくだしやすいものなので、その範囲の中でお答えします。
私の見解ですが、何枚も描いているうちに気が付いたことが2点あります。
まず1点目
単純に、影の部分を追っていくと気が付けばその対象物が絵から浮き上がって見えます。
影を追うことで、対象物に囚われることなく奥行がでて、客観的事実だけを描くことが出来ます。
線だけで描こうとすると、逆にその対象物は平面的に見え、対象物に囚われがちになります。
2点目は
その対象物を描くのではなく、その周りにある物と物との空間を描くと、より正確に形を捉えることができます。これは、対象物を意識しないことによって、物と物との距離や空間の認識が正確なものになり、その対象物の形に対する固定概念が無くなるからです。
どちらも対象物に囚われないことによって、よりその対象物の実在感に近づける、という方法です。
最近絵画を勉強し直そうと読んでいる『絵画制作入門―描く人のための理論と実践―』にちょうどそのことに触れたレオナルド・ダ・ヴィンチさんの『絵画論』があるので、その一説をご紹介します。
「絵画について言えば、学問的で自明的な原理として、まず影をつくる立体とは何かをおき、それから一次的な影、二次的な影とは何か、明るさとは何か、つまり闇、光、色、それからさらに立体、形、位置、遠、近、動と静とは何かをおく。以上のものは、手の動きなくして

ワーワーワーワーワーッ!
もういいわ!長いわ!
真面目か!

じゃあ鮎美さんからの手紙は一旦ここまでにして
実務的に置き換えると、
経理の人が毎日電卓を叩いているとキーを見ないで電卓が早く打てて経理能力が上がるように、1枚描けば1枚分のデッサン力が上がるってことだよ。

ふ~ん
でも描きたいものがないときはどうすればいいの?
いや、ダ・ヴィンチて!!

どんな人でもいきつく疑問は同じなのかもね。
そのことについても、鮎美さんの手紙に書いてありまーす。
「そういうときは道端に落ちている石でもいいし、いい景色なんて無くても、買ってきた野菜や果物、そこらに落ちている木の枝を描けばよいです。ただなるべく人工物でなくて、自然界にあるものを描くと良いです。
人が作ったものは人間の想像力の範囲内だけど、自然界にあるものは、いつだって人間の想像力を超えていくものだから。」
だってさ

へ~
ところで、今日のおやつは何かな?

君いま食べたばかりだろ!

タハッ!
※参考資料『絵画制作入門―描く人のための理論と実践―』東京芸術大学 佐藤一郎+東京芸術大学油画技法材料研究室 東京芸術大学出版会
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