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紅のプラモデル~我が子にねだられて編~

こんにちは

先日某美術館に行ってきました。

クイズです。

どこに美術館に行ったでしょうか。

 

ヒントです。

まずはこの写真をご覧下さい。

そう、正解!

ジブリ美術館です。

 

ウザいですか?

ウザいってどこからきた言葉なんでしょうね。八王子が発祥の地だという噂はほんとうなのでしょうか。

15年前くらいに大阪に3年住んでいた友人が「うっとい」という言葉を盛んに使って帰ってきました。

 

・・・・

 

じゃあそろそろブログスタートです。

 

今ジブリ美術館では『毛虫のボロ』が上映中です。

 

ええ

 

観ましたよ。

 

『毛虫のボロ』

 

毛虫が産まれて生きていくお話しでした。

 

う◯ちがいっぱい出てきました。

 

残念ながら、今日はこの映画についてのコメントを書くつもりはなく、書きたいことは別にあるのです。

 

ヒントは紅のあの方

 

そう、ポルコ・ロッソことマルコ・パゴットさんです。

 

そのマルコさんの乗っている赤い飛行機「サボイアS.21」のプラモデルのお話です。

 

やっと本題まで辿りつきました。

 

前置き長いですよね。

 

でも、ときにはわき道にそれたい気分ってあるじゃないですか

 

たとえば、知ってても知らなくても、得にも損にもならない話をするときとか

 

うん、そう

 

今回はそんな話です。

 

寄り道のような話です。

 

寄り道、楽しいですよね

 

道なんて、迷ってなんぼだと思ってます。

 

迷っても大丈夫。道はどこかに通じてます。

 

ああ

 

また逸れてしまった。

 

本題に戻します。

 

それで、我が子とジブリ美術館に行ったのですが、その我が子がお土産にと選んだ一品がコレ

プラモデル「サボイアS-21」

 

「サボイアS.21」とは

 

正式名称「サボイアS.21試作戦闘飛行艇。

 

この飛行艇にも本編にはないストーリがちゃんと存在するのです。

 

「本来はイタリア海軍向けの戦闘飛空艇として試作された機体であり、優れた飛行性能をそなえていたが、操縦安定性などに大きな問題があったことから開発は中止。その後民間に払い下げられた。1929年現在では賞品稼ぎのパイロットであるマルコ・パゴットが所有しており、アドリア海に出没する空賊に対してのパトロール飛行に活躍している。」

(『SAVOIA S.21 機体解説/組立説明書「ポルコ・ロッソとサボイアS.21~冒険者たちの1920年代~」(解説:神谷直彦)』より引用」

 

へぇ~

 

知らなかった

そんなアナザーストーリーが存在していたんですね。

 

で、この飛空艇

 

実在のものではないそうです。

まったく同じ名前の飛行艇が実在していたそうですが、実在していたサボイアS.21は戦闘飛行艇ではなく

スピードレーサー用の機体だったそうです。

 

「シュナイダー・トロフィー」

 

この名前が劇中のセリフの中に何度も登場するそうです。

 

私の記憶にはまったくとどまっておらず、マルコファンとしてはおおいなる失態です。

 

実在したサボイアS.21は1921年に行われたこのレースのために、サボイア社が開発した機体で、この機体はかなり早い飛空艇だったらしく

非公式のテスト飛行では当時の水蒸気速度記録を超えるスピードを発揮し、優勝候補の筆頭と見られていたそうなのですが

あいつぐトラブルで、結局レースには出場できずに終わってしまったそうです。

 

「高性能ゆえに乗り手を選ぶホットな飛行艇。それがサボイアS.21という名前に共通するキャラクターというわけだ。」

 

と解説の神谷氏は締めくくっています。

 

かっこいい

 

なんだか、この機体にハードボイルドのにおいがプンプンします。

 

さすがはマルコの相棒。

 

時代背景もみてみましょう。

 

ライト兄弟が初めて飛行に成功したのが1903年。

 

舞台は1920年代のイタリア

 

空を飛ぶことはまだまだ冒険であり、飛行艇は冒険者たちの荒々しい道具でいた時代。

 

そんな時代に空を飛ぶことを選択した若者たちの話だったんですね。

 

そして驚くべきことに、このサボイアS.21のデザインは、また別に存在していたのです。

それは1925年のシュナイダー・トロフィーに出場したイタリア飛行艇、マッキM.33。

この機体も扱いやすさを犠牲にして、スピードを追求した機体。

高出力のエンジンが高い位置にあるために離着水には特別な技術が必要だったそう。

 

そしてさらには、マルコのモデルとなったのではないかという人物まで登場してきました!

 

その名はグイド・ジャンネッロ。

「実在」のサボイアS.21の正パイロットです。

彼もマルコと同様、第一次大戦中は戦闘飛行艇のエースとして戦い、戦後はその抜群の操縦技術をかわれて

サボイア社の専属パイロットとなったそうです。

 

ここからは同解説書にある「1929年の男たち~ポルコ・ロッソはどこからきたのか~」を読んでいきましょう。

 

「いっぽう数多く登場する空賊たちはどうだろうか。彼らの多くも第一次大戦は彼らの多くも第一次大戦をパイロットとして戦ったはずだ。

第一次大戦は飛行機が本格的に使われた初めての戦争であり、そのために飛行機とパイロットの数は戦前とは較べものにならないほど増えた。」

 

この後、どうなると思いますが?

 

そう、戦争が終わると需要がなくなったパイロットたちは職を失うのです。

 

マルコのライバルのドナルド・カーチスも、故郷のアメリカで同様な状況にあり、おそらく曲芸飛行士として各地を巡業していたのだろうと

推測されます。

 

「そして舞台は世界恐慌前夜の1929年夏。そんな彼らがアドリア海で相まみれることになるのです。」

 

なんと

 

ここまで読んで初めて『紅の豚』の世界が2Dから3Dになりました。

 

時代背景が分かると、物語の奥行きがぐっと増しますね。

 

そんなサボイアS.21のプラモデルが

定価3024円

 

もう、高いんだか安いんだか分からなくなってきました。

 

よくよく説明を読むと、これは、無着色のものなので、自分で着色する必要があるようです。

 

「え~、めんどくさい」

 

という本音をキラキラした目で箱を持つ我が子の前で飲み込み、購入しました。

 

私、幼少期にプラモなんていう高級品を手にした記憶があまりなく、これが人生初のプラモデビューです。

 

ムムムッ・・・

 

さすがに長くなりすぎた。

箱を開けるのは、次回にします!

 

次回、「紅のプラモデル~箱あけたよ編~」

に続きます。

 

参考文献(SAVOIA S.21 機体解説/組立説明書「ポルコ・ロッソとサボイアS.21~冒険者たちの1920年代~」解説:神谷直彦 より引用)